統合リスクマネジメント(ERM)構築支援サービス

企業は永続的な存在であり、ゴーイングコンサーン(将来にわたっての事業継続)のために市場に価値を提供し続ける必要があります。企業に組織的な経営と企業目標・組織目標の達成に向けた計画経営が求められる理由はここにあります。企業目標・組織目標の達成を妨げるものはすべて経営上のリスクであり、安定した経営を行うためには、リスクを網羅的に予測して適切な対処策を定めておくことが望まれます。これが統合リスクマネジメント(ERM)であり、いくつかの分野ごとに、目標達成のための妥当な保証を与えることがその目的となります。
アビームコンサルティングでは、一般にわかりにくいといわれる統合リスクマネジメント(ERM)の概念を、独自の考え方で平易な仕組みとして定義し、企業におけるERM の効率的・効果的な構築と導入を支援いたします。

攻めのリスクと守りのリスクへの対応

企業を取り巻くリスクには大きく分けて「守りのリスク」と「攻めのリスク」の2つに分類することができます。「守りのリスク」は伝統的なリスクの考え方で、対策をとらないことによってマイナスの影響をもたらしうるリスクのことをいいます。守りのリスクには、対応によって損失をゼロに近づけることができるリスクと、マイナスの影響からさらにプラスの影響へと変化させうるリスクがあります。守りのリスクは放置するとマイナスの影響を受ける可能性があるため、適切に対処すべきリスクであるということができます。
一方、「攻めのリスク」は、対応しないことにより機会損失となりうるリスクのことをいいます。攻めのリスクは、対応しなくともマイナスの影響を及ぼすことはありませんが、企業価値を向上させるためのチャンス(事業機会)を逃す、あるいはいち早くこれに対応した他社の後塵を拝することによりマイナスの影響に転じうるリスクといえます。
アビームコンサルティングでは、企業を取り巻くリスクを 「攻めのリスク」と「守りのリスク」の双方の観点から捉え、リスクを統合的に管理する仕組みの構築を支援します。

守りのリスク
ⅰ)対応によりマイナスからプラスになりうるリスク
リスク対応による損失の低減及び企業価値の向上
ⅱ)対応によりマイナスを軽減しうるリスク
リスク対応による損失の低減

攻めのリスク
ⅲ)対応によりプラスの効果をもたらしうるリスク
リスク対応による企業価値の向上

アビームERMモデル

アビームコンサルティングでは、統合的なリスクマネジメントのモデルとしてアビームERMモデルを開発しました。
アビームERMモデルは、COSO※ ERMモデルを基本的な考え方として採用しつつ、企業と取り巻く利害関係者との間で発生するリスク(守りのリスクと攻めのリスク)を業務プロセスレベルにまで分解して網羅的に対処する独自のモデルです。

※ COSO:the Committee of Sponsoring Organization of the Treadway Commission

アビームERMモデル(企業を取り巻くリスクに対して経営者視点で網羅的に対処するためのモデル)

顧客、協力会社、マスコミ ⇔ 企業・経営者 ⇔ 株主、従業員
コンプライアンス、適時適切な報告の実施、有効かつ効率的な業務の実施、経営戦略の実現

全社・企業・事業部・部署

内部環境、目的の設定、事業の識別、リスクの評価、リスクへの対応、統括活動、情報と伝達、モニタリング

統合リスクマネジメント(ERM)フレームワーク

アビームコンサルティングでは、数多くの広義の内部統制構築経験やさまざまな業種・業態へのコンサルティングで培ったノウハウに基づき、統合的にリスクを管理するための方法論(アビームERMフレームワーク)を開発しました。
アビームERMフレームワークは、アビームERMモデルに則って開発された方法論であり、作業フェーズに応じてプロジェクトの推進、制度等の検討、ドキュメント作成などを支援する統合的なサービス体系です。

ERMフレームワーク

Phase-1 計画(本社中心作業)
・現状調査
・範囲などの基本方針
・各種ツールなど評価
・全体計画策定

Phase-2 方針策定(本社中心作業)
・ERM整備方針
・ERM整備および展開テンプレート作成
・文書化マニュアル策定
・各種ツール導入
・構築計画詳細化

Phase-3 構築(本社中心作業・全社作業・グループ企業全体作業)
・リスクアセスメント実施
・ERM体制整備/文書化
・各種ツール活用
・トレーニング準備
・全社展開手順詳細化
・移行計画詳細化

Phase-4 教育・試行(全社作業・グループ企業全体作業)
・トレーニング
・ERM仮運用
・ERM仮評価/改善

Phase-5 実施(全社作業・グループ企業全体作業)
・ERM本番運用

Phase-6 評価(全社作業・グループ企業全体作業)
・自己点検
・内部監査

Phase-7 改善(全社作業・グループ企業全体作業)
・改善報告

プロジェクト管理(作業進捗管理、関係部門・利害関係者との調整等)
Phase-1~Phase-7

戦略・オペレーション構築
●組織レベル(全社的)ERM・業務プロセスレベルERM・情報システム(IT)レベルERM
Phase-1 予備調査、全体計画策定
Phase-2 組織レベルERM方針策定・プロセスレベルERM方針策定・ITレベルERM方針策定、構築計画詳細化
Phase-3 組織レベルERM構築・ルール化(本社)・プロセスレベルERM構築・ルール化(本社)・ITレベルERM構築・ルール化(本社)、展開手順詳細化
Phase-3 組織レベルERM構築・ルール化(全社)・プロセスレベルERM構築・ルール化(全社)・ITレベルERM構築・ルール化(全社)、移行計画詳細化
Phase-4 教育・試行
Phase-5 実施
Phase-6 評価
Phase-7 改善

テクノロジー構築(ERM構築、リスク評価支援ツールなど)
Phase-1~Phase-7

人的基盤構築(内部監査組織の確立および人員の育成など)
Phase-1~Phase-7

統合リスクマネジメント(ERM)の導入による期待効果

統合リスクマネジメント(ERM)の導入により、企業は事業の遂行に伴う諸活動の不確実性とそのリスクを可視化し、一元的なモニタリングと個々の業務プロセスレベルでの対応を可能とします。
また、リスク対応すなわち回避・低減・移転・受容を判断するための費用対効果を明らかにするとともに、既存の諸統制との統合を図ることにより、企業運営にかかわる総合的なコスト削減を実現します。

ERM 導入期待効果
・経営目標・目的の達成の確度の向上
・利害関係者からの信頼性の確保
・統制部門・被統制部門双方の管理運用工数の削減と総合的なコスト
・業務への統制組み込みによる日常動作のなかでのリスク対応の実現
・社員の内部統制理解とガバナンス向上
・網羅的なリスク管理の実現

成果物イメージ
・ERM の整備・運用にかかわる各種規程、マニュアル、フローチャート、チェックリスト、教育資料などの作成と実地導入を支援します。

PDFダウンロード

FMC」関連のお客様事例