IT投資マネジメント簡易診断サービス ~IMPACT~

今や企業においてITはビジネスを直接的に変革し得る手段として活用され、その存在意義はより一層高まってきています。そして重要度が増すと同時に、そのIT投資への説明責任と成果そのもののコミットメントが強く求められています。
一方、2003年10月から12月にアビームコンサルティングが実施した「IT投資成功度調査」によれば、企業はIT投資に対して積極的な姿勢を崩していないにもかかわらず、IT投資の成果は十分ではないと感じているという実態が明らかになりました。このような環境の下、成果を出す仕組みの構築が喫緊の課題となっています。
「IT投資マネジメント簡易診断サービス~IMPACT*~」は、企業のITマネジメントの現状を評価し、効果をもたらすIT投資マネジメントの実現に向けた提言を短期間で作成するサービスです。
*IMPACT = IT Management Process Assessment and Classification Tool

診断の特徴
●「IT投資成功度調査*1」の結果をベンチマークとして活用し、企業のポジションに応じたIT投資マネジメントのベストプラクティスとのギャップを評価
*1 上場125社からIT投資の成功度とIT投資マネジメントのプロセス実行状況について回答を得て分析

●豊富なコンサルティング実績を通じて構築したITマネジメントフレームワーク*2のベストプラクティスモデルを利用し、企業のITマネジメントの成熟度を判定
*2 アビームコンサルティングが提唱する、CIOが企業価値向上のために取り組むべき多岐にわたる事項を包括的かつ体系的に管理するためのガイドライン

簡易診断アプローチ

実施期間は約4週間(事前準備除く)。IT部門のみならず、経営陣やユーザー部門に対する調査・インタビューを並行して実施することにより、全社視点での評価を可能とします。

1.事前準備
[前提事項]
事前に提示可能な情報範囲と調整状況に従い、以降の作業期間は若干変更されます
[作業概要]
簡易診断の開始に必要な準備、関係者の意識合わせを行います
[作業]
・調査の概要説明
・事前確認資料一覧の提出
・インタビューシート作成
[貴社作業]
・IT関連資料の提出
・インタビュー担当者・スケジュールの社内調整

2.現状調査(約1週間)
[前提事項]
情報システム部門、経営陣、ユーザー部門の調査実施をします
[作業概要]
各種資料、調査票・インタビュー調査を通じて課題の洗い出しを行います
[作業]
・インタビューの進行とまとめ
・課題抽出
[貴社作業]
・調査票への回答
・インタビューへの回

3.分析・診断(約2週間)
[前提事項]
調査回答状況により、一部分析不能となる項目が発生する可能性があります
[作業概要]
調査回答に基づき、現状の診断を行い、課題に対する施策案を検討します
[作業]
・調査回答集計
・ベンチマーク分析
・課題整理
・施策案抽出
[貴社作業]
なし

4.報告書作成(約1週間)
[前提事項]
診断結果から得られる具体的施策案の詳細な提案は別途協議の上、実施します
[作業概要]
分析・診断結果を報告書としてまとめます
[作業]
・分析結果まとめ
・施策案まとめ
[貴社作業]
なし

5.報告書提出
●診断結果
①ポジショニンググループ
②IT投資成功度
③IT投資プロセス
④情報システム部門の位置付け
⑤情報システム部門の組織力
●次のステップ など

診断内容

1.ポジショニンググループ
[診断の観点]
「IT投資成功度調査」の結果からも、企業が置かれている事業環境や競争環境がIT投資判断や実行に大きな影響を及ぼすことが判明しています。IT投資マネジメントプロセスをベンチマークし、重点強化対象を明確にするために、調査対象企業のポジショニングを判定します。
[診断内容]
・「売上成長」と「業界内での地位」に関するデータを公開情報およびアンケート回答から取得します。
・この二軸の組み合わせにより、「成長・トップ群」「成長・チャレンジ群」「成熟・トップ群」「成熟・チャレンジ群」の4つに分類されたポジショニンググループのどこに属するかを判定します。

2.IT投資成功度スコア
[診断の観点]
IT投資成功度が高い企業と業績とはプラスの相関が存在することが確認されています。IT投資がうまく成果に結びついているかどうかを裏付けるために、客観数値である業績情報を加味して分析を行います。
[診断内容]
・目的別のIT投資成果に対する評価アンケートの回答から、例えば、より収益向上に直結する領域で成果を上げている場合の配点を高くするなど、項目別にウェイト付けを行った上で、標準偏差値化します。
・同一ポジショニンググループに属する企業全体の平均値と比較し、投資目的別の成果状況を相対的に判定します。

3.IT投資プロセス実行度
[診断の観点]
ある一つの決定的な要因がIT投資を成功させる訳ではありません。IT投資マネジメント全体を通じたプロセスをパターンとして認識することが重要です。例えば、IT投資におけるポートフォリオ管理においても、分類方法や投資配分の絶対値だけを見るのではなく、企業の戦略に応じた投資配分とIT投資プロセスを確立して初めてその効果を発揮します。
[診断内容]
・アンケート回答をベンチマークとし、ポジションに応じたIT投資マネジメントのプロセスパターンと比較することにより、強化ポイントを抽出します。
・インタビューを通して投資領域ごとの配分実績を確認し、プロセス実施状況との関連を評価します。

4.IT部門の位置付け
[診断の観点]
「投資に対する成果の説明責任を負うべきIT部門は経営および事業部門からの要求に対し明確な回答を示すことができているか?」を明らかにし、調査対象企業におけるIT部門の位置付けを再認識します。
[診断内容]
・経営・事業部門・IT部門の役割分担を、それぞれを代表する方々へのインタビューを通してその認識ギャップを確認し、アビームコンサルティングが提供するベストプラクティスモデルに照らし合わせて明確にすべき点を提言します。
・企業がその事業戦略に基づいて生み出す付加価値のどの部分にITが寄与しているかを図示します。

5.IT部門の組織力
[診断の観点]
IT投資プロセスの実行責任を有するIT部門はIT全体を適切なレベルで網羅的に管理することが重要です。
アビームコンサルティングの「ITマネジメントフレームワーク」で定義している11の管理領域ごとに、IT部門の組織機能としての成熟度と目指すべき管理レベルを明らかにします。
[診断内容]
・アンケート回答およびインタビューを通して、各管理領域における実行レベルの現状と目標レベルを確認します。
・強化すべき領域の優先度を考慮し、早期対応が必要であると思われる領域については、改善のための施策案を提示します。

PDFダウンロード

ITストラテジー/プランニング」「経営戦略/経営改革」関連のお客様事例