サプライヤーリレーションシップマネジメント

サプライヤーリレーションシップマネジメント(SRM)とは、サプライヤーとの関係を強化・充実させ購買にかかわるトータルコスト削減を実現するビジネス戦略です。
例えば、売上高営業利益率 4%、売上高調達コスト比率 40%、売上高 1,000 億円の企業が、調達コストを10% 削減した場合、削減効果は 40 億円になります。しかし、この削減効果と同等の利益を、売上を上げることで達成しようとした場合、40 億円÷ 4% = 1,000 億円という倍の売上高を達成しなければなりません。
SRM による調達コスト削減は利益の出る事業構造を実現する効果的なソリューションであり、早急に取り組む必要があります。

・同じ利益を得るために必要な売上40億円 ÷4%=1,000億円
売上高営業利益率=4% 調達コスト比率=40% 売上高=1,000億円の企業(例)
調達コスト400億円  営業利益40億円
▼
・調達コストを10%削減したケース
削減効果40億円

アビームコンサルティングでは、SRM を成功させるために、購買アセスメント、戦略購買、電子購買システム導入の 3 サービスを提供いたします。

購買アセスメント(RAP)

アビームコンサルティングが独自に開発した手法である RAP(Rapid Assessment for Procurement)を使用し、企業の購買コスト削減の可能性を短期間で分析します。この手法は、現在、北米や韓国などでも広く使用されています。
RAP により、購買改革実施の意思決定のための情報を迅速に手に入れることが可能です。
また、日本企業 20 社以上の購買アセスメントプロジェクトの実績と独自のリサーチにより、アビームコンサルティングが有しているベンチマークを活用します。
RAP は可能な限り制約条件(購買改革ができない理由)を考慮せずに、ゼロベースでのコスト削減の可能性を定量的に分析します。

■ RAPによる 3 つの分析

1. 支出削減効果分析
戦略購買をアビームコンサルティングの理論をもとに進めた場合の効果分析
・契約外購買削減  契約を結んでいない取引先からの購買をなくすことから得られるコスト削減効果
・取引集約  最も有利な取引条件を提示している取引先に集約することから得られるコスト削減効果
・ボリュームディスカウント  取引集約によるボリュームディスカウントから得られるコスト削減効果

2. プロセス改善効果分析
電子購買ツールを導入した場合の労働時間短縮効果分析
・プロセス時間削減
間接材調達における業務プロセス改善によって得られる時間短縮効果

3. 変革への対応力分析
電子購買ツールを導入した場合の組織・企業カルチャー・ビジネス環境についての対応力評価
変化への志向
  変革へのサポート
組織構造
リーダーシップ
テクノロジー
  サプライヤーの対応力
購買プロセス
  変革の規模
コミュニケーション

戦略購買(Strategic Sourcing)

戦略購買とは、購買に関わる、戦略・方針、ビジネスプロセス、組織、サプライヤー管理、情報技術などの総合的な視点で、購買コスト削減を実現する手法です。
アビームコンサルティングは、購買支出の削減、購買プロセスの効率化、購買管理の強化の 3 つの要素を体系的に実施することにより、企業の購買コスト削減を実現します。

・購買支出の削減   サプライヤー集約 契約内容の見直し 購買品の体系化 購買品の選定
・購買プロセスの効率化   ビジネスルール再定義 プロセス簡素化 プロセス標準化 プロセス管理
・購買管理の強化   購買担当組織の設計 組織の役割設定 モニタリングプロセス 購買評価

戦略購買の実践例

A 社においてコストコントロール機能のない購買領域に対して、
1. コストを削減
2. コスト削減が継続的に持続する仕組みの構築
を目的としたプロジェクトを約 3 ヶ月間で行いました。サプライヤーおよび購買品目(カテゴリー)の集約、また集中購買による社内購買プロセスの簡素化を目指し、コスト削減を実践しました。
対象は複数のカテゴリーにわたるうえ、各購買先にはバラつきがあり、購買品目も明確になっていませんでした。また、購買先のサプライヤーとして、子会社や地場のサプライヤーが含まれている状況でした。本プロジェクトでは、明確な選定基準を設け、コスト削減の実現に向けて最適なサプライヤーを選ぶために、これまでのしがらみなどを考慮せず、また子会社の業務にも目を向けてサプライヤー選定を行いました。その結果、年間約 10%のコスト削減を導き出しました。

多数のサプライヤー(子会社含む)
▼
明確な選定基準の確立
▼
入札の実行(見積もり提示、プレゼンテーション)
▼
子会社の役割再定義および調整
▼
約10%のコスト削減達成

プロジェクトを通じてコスト削減を実現しても、それが一時的なものになってしまっては意味がありません。
この A 社においては購買費を総合的に管理する部門がありませんでしたが、プロジェクトからの提案を受けて、専門の購買部門を設立することになりました。これによりコスト削減の効果を確実に持続することができます。

■ 購買管理ベストプラクティス

高い   購買管理なし

分析、購買改革によるコスト削減機会

管理部署がないためコスト再上昇
   ここで支出を抑える
分析、モニタリング、管理購買の実現による継続的なコスト低減

購買システム導入(Procurement System)

購買システムには、電子カタログ(ローカル/サプライヤーサイト)、ワークフローの電子化、インターネット発注、購買実績の蓄積管理などの機能があります。
これらの機能を最大限生かすためには、戦略購買の視点から取り組むことが重要です。
例えば、電子カタログについては、サプライヤーや購買品目を限定して合理化を図るべきであり、ワークフローについても業務の標準化を同時に行えば大きな効率化を実現できます。基幹システムとの統合も重要です。
アビームコンサルティングは、真に成果を生む電子購買システムの導入を支援します。


PDFダウンロード

SCM」関連のお客様事例