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アジア22 拠点のシステム統一から始まった、全世界横断型の基幹システム統一プロジェクト。
2000 年、アジア22 拠点のシステム統一からプロジェクトはスタートした。1997 年のアジア通貨危機により、アジアの流通スタイルは大きく変化した。この激震する市場の変化に対応するために、タイ花王はSAP ERP の導入に踏み切る。この対応の大きな成功を機に、香港、タイ、シンガポール、上海などアジア22 拠点の基幹系システムの標準化と業務改善を推進する。この時、導入パートナーとして選ばれたのがアビームである。独自に開発したIndustry Framework(R)という、過去のプロジェクトの手法を再構築したテンプレートが用いられた。テンプレートによって、1,300にものぼる複雑な業務が、ビジネスプロセスも言語も違う各国で統一され、素早い業務改善が行えるのである。
アジアを皮切りに欧州、中北米への導入も開始。都度、それまでの経験を活かすことで、それぞれの国での業績改善を実現する。

2007 年、国内の基幹系システムの再構築を行う「Blue Wolf」プロジェクトが始動。
それまでの経験者からなる30名強のコアチームから最大時400名規模のチームを編成し、変革実現までの具体的な道筋を設計する。タスクの洗い出し、海外システムとのデータの相関性、効率性を考慮した上でのスケジュール、人員管理など詳細で綿密な戦略を考える。
花王、アビームと会社の枠を超え、日夜、成功へ向けてのミーティングが続けられていた。成功のポイントは、現場のユーザーにとっても、受け入れやすいシステムを作るということ。現場の目線にあわせて、実際に使う人が使いやすいシステムでなければ、最良の結果を導きだすことはできない。
プロジェクトの要所では、和歌山、東京、酒田、川崎、栃木、鹿島、豊橋、愛媛にある全ての工場にコンサルタントが飛び、工場リーダーから現場の意見を集約するなど、様々な局面で現場と一体となって変革の実現に取り組んだのである。
関係者全員が一体となって、プロジェクトを進めて行く。

2010 年4 月新会計システムカットオーバー。最終的にユーザー数は約4,000人、約10,000件のシステム開発をもって、このプロジェクトは一区切りを迎えた。こうして花王は、グローバルでの業務プロセス、経営指標、基幹システムの標準化を実現し、グローバル経営情報の“見える化”を実現した。
日本でのノウハウを海外へ、海外のノウハウを日本へ取り入れることも容易になった。また、全世界のデータを一元管理することにより、迅速な意思決定を行う事が可能になり、企業の組織力強化に繋がった。
このプロジェクトは花王イントラネットで「花王の新しい1 ページ」と謳われるほどの革新的なプロジェクトになった。そしてアビームは花王の「絶えざる変革」のReal Partnerとして、花王の行く先をともに見つめながら、今も歩き続けている。

2003 年タイでの導入、2005 年スペインでの導入、2007 年Blue Wolf プロジェクト始動、2009年新基幹システム稼動と2 年毎に、大小様々な出来事がありました。言語の違いや習慣の違いがある国で導入済みのシステムをそのまま移管する事はできません。全世界に横断するシステムという大枠は外さずに国に合わせたカスタマイズが必要になってくる。プロジェクトに関わったメンバーは、クライアントを合わせて1,000 人を超えます。そのみんなの見ている先を一つにできたからこそ、このプロジェクトが結果を出したと考えています。

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